カナダ・ロイヤルティレル博物館にて
骨格標本を作るため、エミューの解体を行っている様子
発掘作業の様子
アメリカ・ユタ自然史博物館にて

私は、もともと恐竜に興味があり、現在は東京大学・大学院で恐竜に関わる研究をしています。「恐竜」と言えば化石のイメージがあるかもしれませんが、実は化石を調べただけでは絶滅した生物のことはよくわかりません。
たとえば、ほとんどの化石では骨や歯などの硬い組織以外は腐ってしまって残っておらず、生態の観察もできません。化石を生物として見るためには、今生きている生物を観察し、化石と比較することが必要です。

恐竜の生き残りである鳥は、絶滅した恐竜たちの生きていたころの姿を知るうえで重要な手がかりになります。私は、化石の観察と並行し、現生の鳥を調べることで絶滅した恐竜たちの分類や生態の推定に役立てたいと考えています。

高校時代は理数科に所属しており、地学系のテーマで課題研究を行っていました。知識も手法も限られている中で工夫を凝らしたり、発表でダメ出しされたりした経験はかなり記憶に残っており、研究のみならず長期的にプラスになる経験だと思います。また、SSHの活動の一環として大学訪問をさせていただいたり、課題研究に関連した学会にも参加させていただいたりしたのですが、世界の広さにただ圧倒されていた印象があります。

今思えばそんなのは序の口で、実際にはもっとずっと広いのですが、少しでも高校よりも先に何があるかを垣間見る経験があるのとないのとでは現実感がまるでちがいますし、身の入りようも変わってくるのではないかと思います。