地域学習報告(H29)

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私たちのまちを見直す授業 –1年生の地域学習–

 

先日、益高の一年生を対象に、自分たちの街を見直す「益田の課題発見・解決授業」が行われ、益田市の6つの課の方々から、益田市が抱える課題を説明してもらいました。
生徒たちは、自分たちの街が抱える現状を知って、
今後、フィールドワークとして企業や都市の科学施設で学んだことを、
地元の課題解決にいかしていきます。


この日の司会は、益田市高校コーディネーターの後川さん。
まずは、益田に関する「マスダクイズ」から始まりました。

生徒達は、チームに分かれて、いつも、当たり前だと思っている益田に関するクイズに挑戦します。

益田市のエリア別人口に関する問題や、益田市ゆかりの文化人・雪舟の技法についての問題。昭和58年の水害で水没した益田市のエリアを選ばせる問題や、益田の文化施設・グラントワの建築としての特徴から、設計者である内藤廣さんが他の街で建てた建築物を選ばせる問題などが出題されました。

自分たちが”知っている”と思っている地元の街を、違う視点で見直すきっかけになったでしょうか。


そして、益田市の課題でもある「少子高齢化」を、
日本や世界全体から見る視点が、与えられました。

日本は歴史上、ずっと人口を増やしてきており、「人口減少問題」は、日本人が今まで経験したことのない事態だということ。

アジアやヨーロッパなどの各国も、日本に十数年遅れて人口減少や高齢化を迎えるため、明確な答えを持っていないこと。

益田市が抱える課題は、日本全体の課題であり、
世界が同じようにこれから抱える課題であります。
益田市のことを考えることは、日本の問題、世界の問題を考えることにもつながるのだという説明を、生徒たちは受けました。

その後、各チームは、益田市の各課の方々が用意してくれたブースで、
それぞれの課が抱える「課題」と「取組み」を学びました。

来ていただいた課は、
「子育て支援課」「高齢者福祉課」「産業支援センター」
「農業振興課」「人口拡大課」「社会教育課」の6つ。

それぞれの課の方に、益田の子どもたちに伝えたい課題や
課題解決に向けて行っている取組みを説明していただきました。

 

益田市の課題を知った生徒たちは、
次に、益田市の「課題解決案」作成に取り掛かります。
一年生は、これから、益田市の企業に研修に行ったり、
関西の科学施設に勉強をしに行く段階なので、
まだまだ有効な解決案は出すことはできませんが、
一つの「発想法」に沿って、益田を発展させるアイデアを出していきました。


当日は、立命館大学・アジア太平洋大学から20名ほどの、留学生を含む生徒たちが見学に来ており、
生徒たちと一緒にアイデアを出し合ってくれました。

 

各チームは、大学生と一緒になって出したアイデアをまとめて、提出。
益田市の方々に、審査してもらいます。

 

そして、審査の発表。

 

全20数チームが「益田を活性化させるアイデア」を出し合った中、
上位3つのアイデアが表彰されました。
まず3位に選ばれたアイデアが、
「ゆるキャラオリンピック」

一見、他愛もないアイデアのようですが、
各地域を代表するゆるキャラが、
地域の特産物を交換して戦うことで特産物アピールになることや、
メダル制を導入して、見物者も参加できるゲームの仕組みなどが評価されました。

2位に選ばれたアイデアは、
「日本の伝統的な芸術について学べる大学の設立」

益田市の重要コンテンツである「雪舟」や「柿本人麻呂」を全面に出し、
水墨画や和歌、その他、日本の伝統芸能について学べる大学を益田市に作ることで、益田市の魅力アップにつながるというアイデアでした。
インターネットを使って、
外国に住む人も授業を受けられるようにするというのも評価ポイントでした。

そして、栄えある1位のアイデアは、
「石見神楽女性ユニット設立」!!

石見地方に数ある神楽の団体から、女性だけで組んだ「女性神楽ユニット」を作り、全国にアピールするというアイデア。
神楽に関わるのは男性が多いという事実と、
観光で人を呼ぶには、女性客を増やす必要があるという現実から、
「女性ユニット」というアイデアが生まれました。
神楽はもともと神事で、神職が手がけていたという、
歴史的経緯を知らない高校生だからこそ出たアイデアということで、
一位の栄冠に輝きました。

 

これらは、まだまだアイデアレベルですが、
これから街に飛び出すことで益田の現状をよく知り、
科学的知識を積むことで、また違った観点からの発想が期待されます。

ご協力いただいた益田市・各課の皆さん、本当にありがとうございました。
生徒たちは、ここで学んだことを携えて、
今度は、街の中へフィールドワークに出かけます!

<2017/06/14>

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