文月(July)の校長 令和3年度 第1学期終業式ビデオ校長訓話(R3.7.21

              

令和3年度1学期も、依然コロナ禍での学期ではありましたが、様々な行事をオンラインや入場制限の工夫をしながらも、予定通り実施することができました。

なかでも3年課題研究・課題探究発表会、さいえんすたうん等では、各自がそれぞれの立場で主体的、積極的に取り組み、壮行式報告会や校内スポーツ大会などの各種学校行事においては、生徒会がオンラインでの準備から運営まで丁寧に行ってくれました。

特に、部活動においては、県高校総体、マスティバ、各種大会、夏の高校野球とそれぞれが持てる力を精一杯発揮してくれました。最後まで粘り強く、今まで努力してきたことが伝わる、そして何よりも見る者に感動を与えてくれる頑張りを、随所に見せてくれました。

全体を通して、充実した1学期だったのではないでしょうか。

 

さて、明日から夏休みを迎えます。夏期補習や部活動はあるものの、時間をどう使うかは、君達次第です。いよいよ本日から、日本でのオリンピック・パラリンピックの競技が始まります。開催や観客の有無に関して紆余曲折はあったものの、これから連日テレビ等での放映が続きます。LIVEで見ながらトップアスリートの活躍や、日本選手を応援したいところですが、それが中心の生活にならないように気を付けて下さい。

 

少し学年別にお願いします。やっと益高生になりつつある1年生諸君、この夏で生活のリズムを崩してしまっては、この1学期の頑張りが台無しになり、厳しい2学期を迎えることになります。夏休みであっても計画的に課題をこなし、規則正しい生活と『凡事徹底』を心がけて下さい。

2年生諸君、生徒会活動、部活動など、3年生からバトンを渡されたものがたくさんあります。集団の中心となって取り組んでいく事が、この夏休みから2学期にかけて更に増えていきます。1年生と同じく計画的に課題をこなし、自己の進路目標を確立していく夏休みにしてください。その上で、益田高校の伝統を引き継ぎ、精力的に活動し、学校全体を引っ張ってもらいたいと願っています。

3年生諸君、いよいよ勝負の夏ですね。自己の進路目標をしっかりと見据え、夏期補習を中心に、共に頑張る級友の背中を見ながら、計画的に充実した時間を過ごしてください。進路実現には決して近道はありません。安易で楽な方向に流されないことです。体調に気をつけて、焦り過ぎずに、コツコツと地道に努力を積み重ねる事が大切です。自分を信じ、『伸びる、伸ばす』の精神で充実した夏にしましょう。

 

全体に、注意とお願いがあります。まずは、この夏休みの事だけではないですが、警察からも注意喚起があったように、自分の行動や言動に責任を持ってほしいということです。見つからなければ大丈夫だなんて安易な考えや、目先の面白さなどで短絡的に行動するのではなく、その行動によって起こり得る先の事まで考えて思慮深い行動を心がけてください。特にコロナ禍で昨年増えたSNS上でのトラブルや誹謗中傷などが決してないように、常に相手の立場や気持ちを思いやった責任ある行動をお願いします。

 

次に、コロナ感染症対策についてです。ワクチン接種が高齢者中心に広がりましたが、まだ益田は遅れています。特に最近の変異株の感染力は強く、今後、オリンピックなどの影響や、お盆での県内外の移動による人流を考えると、2学期が問題なくスタートできるか心配です。万一、この夏休みに、国から、あるいは県からの要請や通知があった場合は、まずはホームページや緊急メールでその対応を指示します。この後、HRで配布される『夏休みの生活心得』や『保健だより』にきちんと目を通して、特にPCR検査を受けることになったなどの非常時には、必ず学校への連絡をすることも忘れないようにしてください。

決して油断することなく、自分の行動に責任を持ってください。危機管理の意識が低く、休みに浮かれて思慮の浅い安易な行動をしていると、いつ感染してもおかしくない夏休みだということを自覚してください。

 

それでは長くなりましたが、最後に、皆さんに夏休みの宿題を1つだけ追加して終わりにします。先週から、掃除の時間に校歌が流れているのに気づいていると思います。様々な行事で、校歌斉唱ができず、声を出して校歌を歌う機会が全くなくなり、校歌が歌えない、覚えていない生徒が多い事がわかり、流し始めました。ぜひ、この夏休み中に校歌を覚えて下さい。9月2日の創立110周年記念式典をはじめ、今後校歌斉唱ができるときに、自信を持って歌えるようによろしくお願いします。

 

以上、充実した夏休みとなる事を期待しています。

元気な笑顔で、2学期の始業式に会えることを楽しみにしています。