弓道部 糸賀妃那子さん(2-2)

 私は全国選抜大会に出場しました。
 大会前はなかなか調子が上がらず、正直不安でいっぱいでしたが、6位に入賞することができ、嬉しく思っています。応援してくださった方々や、お祝いの言葉をかけてくださった方々に感謝したいと思います。
 今回の大会では、予選・準決勝は4本中3本以上中てなければ通過はできません。私はずっと心の中で、「中る、中る」と言い聞かせ、自分を信じ、どちらも皆中で通過することができました。決勝に進み、待ち時間の緊張の中、山根先生が「自信を持って!」と何度も声をかけてくださり、私にとって大きな力になり、また自信もつきました。決勝の射詰めでは3本目で外してしまい、すごく悔しかったですが、次の6~8位順位決定戦へと気持ちを切り替え、そこで6位になることができました。目標としていた「全て中てきり、優勝する」ということが達成できず悔しさも残りましたが、この悔しさを忘れず、次のインターハイでは個人団体共に出場し、優勝を目指して頑張りたいと思います。

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弓道部顧問 山根幸久先生

 今から4年前のこの大会は、今回と同じく鹿児島アリーナで開催される予定でした。しかし大会直前に起こった東日本大震災により、中止となりました。その知らせを聞いて、大会の出場権を獲得していた本校弓道部男子部員が見せた残念そうな顔は、今でも忘れることはできません。その生徒たちのことを思い出したり、再び鹿児島に行く機会に巡り会えたことに感謝しているうちに、鹿児島中央駅に到着しました。
 この大会で本校の選手が入賞する場面に私を立ち会わせるために、陰ながら支えてくださった多くの方々に本当に感謝しています。また、当日会場まで足を運んで応援をしたり連絡をしていただいた関係者の方や卒業生の皆さん、遠いところから応援していただいた方々にお礼を申し上げます。
 決勝戦で残り10人となったところで糸賀さんが放った1本が、28m先にある直径36cmの的の左端に沿うような場所に外れてしまいました。しかし、その後に行われた5人による遠近競射(選手は1本ずつ引き、的の中心に近かった者が高順位となる)において、最も的の中心に近いところに中てることができました。勝負を諦めることなく、最後まで集中していた姿を見て、感動しました。今後につながる1本だと思いました。
 次の全国の舞台は、夏のインターハイです。道程は険しいと思いますが、全国の頂点を目指し、歩んで行きます。